和紙について

和紙とは何か?

これを定義するのはなかなか難しいようです。

そもそも古来から使われてきた日本特有の紙で、「わがみ」ともいいますが、明治初めに欧米から伝わってきた洋紙(西洋紙)に対しての名称が「和紙」なんですね。

紙自体の起源は5,000年前の古代エジプトで使用された「パピルス」だと言われています。

日本では、朝鮮から渡ってきた製紙方法が、写経に用いる紙を確保するため紙づくりの保護育成の政策を推進し、それによって技術改良が行われ、日本在来種である楮(こうぞ)を使った紙が多く作られるようになったそうです。

奈良の正倉院にはおよそ1300年前のものと言われる和紙が残っています。

ただ、現代では古来から使用している原料以外のものも使用され、また、手漉きではなく機械抄きのものがその大多数を占めるようになりました。

文化的な面と産業的な面、これらが和紙とは何かをわかりにくくしている原因のようです。

和紙の特性

洋紙の場合、短い繊維をシート状に固め隙間をなくすように作ります。

隙間があるとインクが抜けてしまい、にじみの原因になるからです。

一方、和紙は使用する原料の繊維が長く、それを丁寧にゆすることによって繊維同士の絡みを強めることでシートにしています。

これにより、薄くても強靭な紙になります。

絡めるため繊維同士に隙間ができ、墨のノリを良くなる、通気性や柔軟性、保存性などの特性が生まれます。

和紙を手でちぎると、繊維が毛羽立つのもわかり易い特徴ですね。

和紙の原料

 

和紙は楮・三椏・雁皮の3つが主原料となります。

楮(こうぞ)

クワ科の落葉低木で、成木は3メートルあまりになり、栽培が容易。

繊維が太くて長く強靭なため、幅広い用途に原料として使用されています。

三椏(みつまた)

ジンチョウゲ科の落葉低木で、枝分かれの状態がほとんど三つになっています。

成木は2メートルほどで3年毎に収穫できます。

楮と比べて繊維が短かいですが、表面が滑らかで光沢のある上品な紙ができます。

雁皮(がんぴ)

ジンチョウゲ科の落葉低木で成木は2メートルほどになりますが、生育が遅く栽培が難しいので、自生しているものを使います。

繊維は短いですが、楮のもつ強さと三椏の光沢感、どちらも備えており、虫がつきにくいため保存が必要な場合に適しています。

その他

麻も古代を代表する和紙の原料です。

扱いが難しく、楮の台頭によって使用量が減少しました。

ふんどしぱんつで使用する和紙の原料は・・・

ふんどしぱんつで使用する和紙の原料となるのは「マニラ麻」。

バショウ科の多年生植物です。

マニラ麻は強靭であり、耐水性などの素材特徴を持つだけでなく、肥料を必要とせず水だけで成長します。

その成長も早く、2~3年で生育する環境型資源です。

また、他の原料と比べても繊維が長く、節(ふし)の影響もないため凹凸の少ない紙ができるため、作られた糸も均一の太さで安定するといったメリットがあります。

紙幣も和紙で作られている

日本の紙幣って、すごく丈夫ですよね。

うっかり洗濯しても問題なし、しかもクシャクシャに丸めて握りつぶしても破れない。

実は日本の紙幣には「三椏」「マニラ麻」といった植物繊維を特殊加工して作られる和紙が使われています。

世界に誇る技術が詰まった日本の紙幣に和紙が使われているなんて、すごいですよね。

和紙の産地

和紙を作るうえで大切なのが水。

ということで、良質な水を確保可能な地域に和紙の代表的な産地があるようです。

また、日本三大和紙は「越前和紙(福井県)」「美濃和紙(岐阜県)」「土佐和紙」。

その他、長野県の「内山紙」、富山県の「越中和紙」、鳥取県の「因州和紙」、島根県の「石州和紙」、徳島県の「阿波和紙」、愛媛県の「大州和紙」、高知県の「土佐和紙」などがあります。

和紙は1000年

「洋紙は100年、和紙は1000年」という言葉があります。

洋紙は100年も経つと劣化してボロボロになったり黄ばんでしまったりしますが、和紙は経年劣化がほとんどなく逆に良い風合いが出てきたりします。

化学薬品を使わず、繊維を絡めただけの構造は、環境にやさしいだけではなく、劣化しにくいんですね。

日本古来からあるものにもかかわらず、その特徴や素晴らしさに気付いていないものは他にもまだまだ沢山ありそうです。

和紙をきっかけに日本の文化を改めて見つめ直してみるのも良いですね。

投稿者プロフィール

ふんどしパンツ
ふんどしパンツ
メガネ屋でもありパンツ屋でもあり・・・。
SS級認定眼鏡士として、時々「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」というメガネ屋の売場にも立ってます。