綿(コットン)はなぜ縮むのか?

東海地方も梅雨明けし、いよいよ暑さが本格的になってきました。

私は現在海の近くに住んでいることもあり、前を通るたびに海水浴へ行きたいなと思いつつも、人混みを見るとやはり躊躇してしまいます。

今は家族内で楽しめる方法をいろいろ試しながらそれなりに楽しく毎日を過ごしていますが、どこへ行くにも気兼ねすることなく気ままに立ち寄れる日を取り戻すためにも、ここは皆で協力しあって乗り切っていきたいものです。

さて、「綿のパンツを洗濯したら縮んでしまった」って経験のある方もいらっしゃるかと思います。

今回はこの綿素材の縮みについてご説明します。

洗濯すると縮む?

綿は洗濯することで少なからず縮みが発生する素材のひとつです。編みものか織物かによっても縮みの程度が変わってきます。

綿繊維は中が空洞なので水を含みやすく(なので吸水性が高い)、水を含むと繊維分子が離れやすいという性質を持っています。水分を吸収することで膨張し、その後の乾燥過程で収縮していきます。

繊維自体は縮みませんが、生地の乾燥が進んでいくうちに編み組織の「編み目」が詰まり、一時的な外観上の縮みとなるのです。天然繊維の特徴です。

ボクサーパンツなどで使われる綿ニットの縮みは着用等で徐々に回復し、体になじんできますので、それほど心配することはないのですが、縮みが起きやすいタイミングには注意してお手入れを行うと安心です。

編み物(ニット)の場合

ニットは繊維がループ状に構成されており、縦にも横にも伸縮性があるため、ほどよく体にフィットし、人体の動きに追従する肌着に適している素材といえます。

また、糸と糸の間の密度が低く、通気性も高い、糸と糸の間が空いており動かしやすいため比較的シワになりにくいなどのメリットがあります。

その半面、縮みやすく、型くずれしやすい点がデメリットです。

織物(布帛[ふはく])の場合

布帛は縦糸と横糸を交差させて織っていくため、ニットとは逆に伸縮性があまりなく、縮みが少ない生地になります。

繰り返し使っても型崩れしにくい、着た時のシルエットがイメージしやすいなどのメリットがありますが、糸と糸の間の密度が高く通気性が低い、繊維がギュッと詰まっていてシワになりやすいなどのデメリットもあります。

縮みが起きやすいタイミングは?

初めての洗濯

もっとも縮みが起きやすいのが、はじめて洗濯するときです。

新しい綿は、水分を取り込む「中空」と呼ばれる部分がしっかりと保持されています。

加工したばかりで編み目の組織もふんわりとしていて吸水や肌触りがもっとも良い状態であるところにたくさんの水分を取り込むため、大きく編み目が縮まり、縮みが強く出ます。

衣類乾燥機

衣類乾燥機を使うと、衣類を急速に乾燥させるため、自然乾燥よりも縮みが大きくなります。

洗濯物を回転させながら高い温度の風を当てて乾かしますが、一度膨張した繊維は急速に収縮すると同時に、乾燥機の回転により繊維の組織が押し潰されやすくなり、縮みが大きく発生する可能性があります。

縮ませないコツ

洗濯表示に従う

商品にはそれぞれ適した洗濯・取扱い方があります。新しく商品を購入したら、商品に表示されている注意事項を確認し、正しい方法でお手入れしましょう。

洗濯方法に気を付ける

洗濯機の水流はかなり強く、もみくちゃにされます。

ほかの洗濯物と絡まりあって生地に負担がかかるのを防ぐためにも、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。

ソフト(弱)短時間コースがおすすめです。(くわしくはコチラをご覧ください)

パンツを休ませる

「縮ませない」とは少しズレてきますが、繊維を休ませることで、衣類は長持ちします。

気に入ったものをすぐに着用したい気持ちもわかりますが、同じものを立て続けに着るのではなく、複数枚のボクサーパンツで着まわすようにしましょう。

できれば、1週間(7枚)でローテーションを組めると良いのではないかと思います。

まとめ

綿は洗濯すると縮みが起こります。

素材の特性上仕方のないことですが、お手入れ方法を工夫すれば縮みを少なくし、問題ない程度にすることはできます。

毎日のケアに注意して、お気に入りの下着を長く愛用してくださいね。

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投稿者プロフィール

たけむら
たけむら
メガネ屋でもありパンツ屋でもあり・・・。
SS級認定眼鏡士として、「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」というメガネ屋の売場にも立ってます。
只今肉体改造計画中。痩せてく一方の体を健康的に大きくする良い方法があれば是非教えてください!