元トヨタ系部品工が開発したパンツ

皆さま承知の通り、愛知県を含む11都府県に緊急事態宣言が発令されたことに伴い、当社でも営業時間の短縮や出勤人数を減らすなど変更を行うことになりました。

その影響で、ご注文の商品の出荷につきまして、通常よりお日にちをいただく場合がございます。

何卒ご理解をいただければ有難く存じます。

この事態を好転させるため、そしてこの機会をきっかけとして、一人ひとりが少しずつでも出来ることを確実に行い今後一層協力しあっていける世の中になっていくといいなと考えています。

さて、今回は当社の成り立ちからふんどしパンツを販売することになった経緯について少し触れたいと思います。

当社は現在「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」という店舗名で眼鏡・補聴器・サングラス等の小売店もチェーン展開しています。

東海地方ではお馴染みの方も多く、「昔TV-CM流していたよね?」とCMソングを口ずさんでくださるお客様もいらっしゃるほどです。

今は「メガネ屋」というイメージが定着していますので、「メガネ屋なのになぜ東和『工業』なの?」とご質問を受けることもしばしばあります。

なぜ「東和『工業』」なの?

現在メガネプラザ・グラスヒュッテの店舗運営とふんどしパンツの製造・販売を手掛けている株式会社東和工業は昭和43年に創業、今年で創業53年目です。

当社の創業者であり会長の上田和男が、勤めていた東海理化電機製作所から独立しその協力工場を目的として東和工業を設立。

社名の「東和」は東海理化から「東」の一文字を、和男から「和」の一文字を付け合せ、設立当初はトヨタの「自動車部品」を作る会社だったため後ろに「工業」が付けられました。

なぜ自動車部品工場がメガネ屋に?

上記のとおり、自動車部品の生産を開始したものの、やがてオイルショックの影響を受け、受注量も減少。

下請けで継続していくのはこの先厳しいだろうと思っていた矢先、週刊誌でメガネドラッグさんの記事を目にして、ピンとくるものがあったそうです。

早速東京に通いつめ、株式会社メガネドラッグのFC店として名古屋市にて眼鏡販売を開始し、昭和52年にメガネプラザが誕生しました。

ちなみにメガネドラッグさんのマスコットキャラクターはご存知「モモちゃん(桃太郎)」ですが、

当社のマスコットキャラクターは金太郎です。

もしこの時に他の業界の情報に目を向けていたら、当社は現在メガネ屋ではなく別の事業をしていたのかもしれません。

なぜメガネ屋がパンツを売っているの?

当社が運営する眼鏡店へ来られたお客様は「なんでメガネ屋でパンツを売っているの?」と驚かれます。

もちろん自社開発商品だからなのですが、実は当社(というか会長)が発明したものはこの「ふんどしパンツ」だけでなく、眼鏡関連から住宅複合建材、IC認証システムその他多数あり、ジャンルも多岐にわたります。

数多く発明した中の一つが「ふんどしぱんつ」であり、他の発明と異なり金型など高額な初期投資が必要ないため新規事業として着手しやすかったのも理由として挙げられます。

ふんどしパンツを開発したきっかけ

それは開発者の上田がたまたま知人から勧められてふんどしを試したところから始まります。

その爽快感に驚きつつもゴルフ場の更衣室などで周囲の注目を集めてしまうことから、何とかふんどしの機能を活かしつつ現代風にアレンジできないかと2010年に自宅の工房にて開発をスタートさせました。

まったく知識のないところから、まずは市販の下着を解体しミシンで縫い合わせる日々を送り、ついにふんどしパンツの試作品を作り上げ、その後協力していただける縫製工場とさらなる試作を積み重ねつつ、関連する特許や商標を取得し、製品化まで持っていくことができました。

繊維など関わったことのないまったくの異業種である当社が当時どこにもなかった新しい形・新しい感覚のボクサーパンツを2012年に世に送り出したのです。

前回のブログで『人は日々、「雪かき」をしている』という内容が「なるほど、まさにふんどしパンツがそれだな」と感じたと書きました。

男性なら局部と大腿部がペタペタと接触する不快感や、人目を気にしながらポジションをそっと修正したりといった経験は誰しも思い当たることではないでしょうか。

でも、下着ってそういうものだし・・・と特に気にせず目の前を通り過ぎてきたところをこれまでにない形で製品化したのが当社の「ふんどしパンツ」。立体二重構造、陰嚢分離ボクサーパンツの本家本元です。

トヨタ式?

改善

ふんどしパンツはこれまでの男性下着では解消できなかった局部と大腿部との接触による不快感や蒸れ、中心部のポジションずれなどを改善すべく、古来からあるふんどしを現代の生活様式にフィットするようスタイリッシュにリデザインしました。

見える化

すでに書かせていただいた通り、ふんどしパンツは下着ってそういうものだし・・・と特に気にせず目の前を通り過ぎてきた問題の見える化をし、実際に形にして可視化させました。

ムダを省く

現在では本当に多様なボクサーパンツが発売されており、感心させられることもありますが、中には「これってどうやって穿くの?」と思うほど凝ったものもあります。

当社の「ふんどしパンツ」の構造は極力シンプルに作られています。必要なところだけを最小限に。

着用する際も、穿く→出る→個室に収まる。それだけ。

「改善」「見える化」「ムダを省く」・・・トヨタ系時代に叩き込まれたものなのでしょう。

まとめ

今回はざっくりとこれまでの流れについて触れてみました。

当社が販売しているものは「元気の素」であり、販売する商品のその先にあるのは使うことで元気になれる「体験」です。

そもそも販売しているのが元気の素であるが故、過去も今後も取り扱うものはメガネやパンツに限定したものではありませんが、どの商品にも強い思いを込めて作らせていただいております。

元トヨタ系部品工が開発したパンツ、「ふんどしパンツ」。立体二重構造、陰嚢分離ボクサーパンツの草分け。

興味のある方はぜひ試してみてくださいね。

そして、このような時期だからこそ変化を恐れず前向きに力を合わせて前向きに乗り切っていきましょう!

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投稿者プロフィール

たけむら
たけむら
メガネ屋でもありパンツ屋でもあり・・・。
SS級認定眼鏡士として、「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」というメガネ屋の売場にも立ってます。
只今肉体改造計画中。痩せてく一方の体を健康的に大きくする良い方法があれば是非教えてください!