ボクサーパンツの素材【ポリエステル】について
男性下着には実に様々な素材が使われており、素材を単一で使用するだけでなく、それらを上手く組み合わせて補完しあいながら肌触りやはき心地、耐久性などを高めてきました。
今回は現在ボクサーパンツに使われている素材の中から【ポリエステル】について、ご紹介いたします。
ポリエステルとは
ポリエステルとは、石油から作られる合成繊維で、衣料品の場合は紡績した「ポリエチレンテレフタレート繊維」(ポリエステル繊維)と呼ばれる化学繊維が挙げられます。
1950年代、テメリカデュポン社(ダクロン)とイギリスICI社(テリレン)によって、それぞれ開発されました。
日本では東レと帝人がいち早く製法ライセンスを受け国産化を行い、両者の共通商標として「テトロン」が使用され、その後、製法特許の経緯を経て国内では東洋紡、カネボウ、クラレ、ユニチカ、三菱レイヨン、旭化成等が製造に乗り出し「エステル」の商品名で市販を開始しました。
ポリエステル繊維は、ポリエステルを熱で溶解し、細い孔がたくさん空いたノズル(口金)から繊維状に押し出し、空気で冷却し繊維化することによって作られ、吸水速乾・防臭・抗菌などといった機能性衣服の素材として使用されます。
ポリエステル繊維には大きく分けて3種類あり、一般的なのは「PET」と呼ばれるもので、ペットボトルの原料としても有名です。
PETで作られるポリエステル繊維は、軽くて耐久性が高いのが大きな特徴です。
染色性にも優れており、紡績方法や他素材を練り込むことで、天然繊維にような風合いを作り出すことができるため、さまざまな用途で広く使われています。
現在、合成繊維の中では世界的に最も多い繊維用素材となっています。
この繊維は用途展開が多様なため、超極細繊維糸、異形断面糸、中空糸、異収縮混繊糸等、それぞれ異なる目的で多岐にわたる糸の開発がされています。
機能性に優れた商品を作ることができるのも、ポリエステル繊維の魅力の一つです。
長所
- 速乾性がある
- 耐久性に優れている
- しわができにくい
- 軽い
- 色褪せしづらい
- 紫外線に強い
短所
- 静電気が起きやすい
- アレルギー反応を起こす場合がある
- 燃えやすい
- 汚れが落ちにくい
- 毛玉ができやすい
ナイロンとの違い
ポリエステルのよく似ている素材が「ナイロン」です。
ナイロンはポリエステルと比べると柔軟性があり、染色しやすいため色のバリエーションが豊富です。
また、生地の強度も若干強くなりますが、価格はポリエステルよりも高くなります。
天然素材との混紡も多い
繊維は大きく分けると化学繊維と天然繊維に分かれますが、実はこの2つを組み合わせた混紡繊維の衣類が多く出回っています。
そうすることで、お互いのデメリットを補いあい、メリットを伸ばし、衣類の寿命を長持ちさせます。
特に多いのが綿とポリエステルの組み合わせで、型崩れしにくく乾きやすく、綿の優しい質感のある衣類に仕上げることができます。
ふんどしパンツでは【Zタイプ】がそれに当たります。
まとめ
いかがでしたか?
ポリエステルは、シワになりにくいと言う特性上、丁寧に洗濯すれば、ほとんどアイロンをする必要がない場合が多いです。
アイロンが必要な場合は、テカリ防止の為に当て布をしてアイロンをかけるとよいですが、ポリウレタンが混ざっている場合には注意しましょう。
非常に丈夫な素材ですが、必ず洗濯絵表示を確認し、それに従ってお手入れしてくださいね。
投稿者プロフィール
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メガネ屋でもありパンツ屋でもあり・・・。
SS級認定眼鏡士として、「メガネプラザ」「グラスヒュッテ」というメガネ屋の売場にも立ってます。
只今肉体改造計画中。痩せてく一方の体を健康的に大きくする良い方法があれば是非教えてください!
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